今回は、ExcelのVLOOKUP関数の使い方として、郵便番号を入力した際に住所を取得するシートを作成してみたいと思います。
元の記事はこちらです。
郵便番号から住所を表示するシートの作成
以下のステップで作成をしてきます。
- 郵便番号と住所一覧の作成
- データベース形式のテーブルの作成
- VLOOKUP関数の設定
郵便番号と住所一覧の作成
まず、VLOOKUP関数にてデータを取得する郵便番号と住所の一覧を作成します。
今回は、日本郵便の郵便番号ダウンロードからデータを入手し、利用したいと思います。

データ形式はどれでもかまいませんが、今回は「読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記するもの」の東京都のデータを利用します。

CSVファイルをダウンロードして開くと以下のような形になっていました。

おそらくですが、C列に8桁の郵便番号、D列~F列が住所のフリガナ、G列からI列が住所の漢字表記でしょう。
8桁の郵便番号を入力した際に、住所情報をすべて取得したい(例:東京都千代田区飯田橋)ので、P列とQ列に情報を加工したものを作成します。
今回は、テーブル化をし、ヘッダーに名前を付けておきたいと思います。

P列を「住所_フリガナ_統合」、Q列を「住所_漢字_統合」とします。
なお、テーブルにも名前を付けておきます。今回は「住所一覧」としておきます。

P列に「&」により結合した情報を準備します。
P列:=[@列4]&[@列5]&[@列6]
※テーブル化しているため、参照の表示が異なっています。
Q列も同様に作業することで、参照元のデータテーブルの作成完了です。

なお、範囲としての参照の場合は、
P2セル:=D2&E2&F2
としてテーブルの末尾までコピーすればよいでしょう。
データベース形式のテーブルの作成
続いて、郵便番号を入力するシートを作成します。
形式はどのようなものでもかまいませんが、今回は顧客情報を管理するのに、氏名、氏名のフリガナ、郵便番号、住所、住所フリガナの情報を入力することとします。

なお、このデータベース形式のテーブルは、先ほどの住所一覧のシートとは別シートに作成をします。
VLOOKUP関数の設定
そして、いよいよみなさん大好きのVLOOKUP関数を設定します。
F列の「住所」の箇所に関数を入力します。
F列:=VLOOKUP([@郵便番号],住所一覧[[#すべて],[〒8桁]:[住所漢字_統合]],F$1,FALSE)

列番号は、F1セルを参照しているので、F1セルに、住所一覧の何列目を参照するかを数値を入力します。
シート「住所一覧」では、C列が郵便番号8桁の情報で、そこから、15列目が住所情報になるので、「15」と入力をしました。
VLOOKUP関数が入力された後に、E列の郵便番号に、数字8桁を入力すると、参照しているシート「住所一覧」の範囲から該当する住所を取得することができます。

範囲としての参照の場合
F2セル:==VLOOKUP($E3,住所一覧!$C$1:$Q$4047,F$1,FALSE)
のようにしてテーブルの末尾までコピーすればよいでしょう。

いちいち手作業で住所を入力する必要もなく、間違いのない住所管理が簡単にできるかもしれませんね。
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参考文献
日本郵便 郵便ダウンロード
https://www.post.japanpost.jp/zipcode/download.html
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